食事時にいつもDLNAサーバーにAndroidスマホからLocalcast経由でChromecastでモニターにビデオを移しながら食事しているのだけど、何故かいきなりつながらなくなった。しかし、先ほどまでそのDLNAサーバーにファイルサーバー(SMB)経由ではつなげていたので何かしらネットワーク機能が阻害されているのだろうと診断を開始。
目次
端末やネットワーク構成の概要
以下DLNAサーバーの概要
- Windows 10 Professional Fall Creators Update 日本語版
- インターネットセキュリティー系のソフトウェアはWindows 10標準の機能
- DLNA機能はWindows 10標準の機能を使用
- 固定IPアドレス(192.168.0.5)
以後DLNAサーバーはWindows 10とは表記せず「DLNAサーバー」とだけ表記。
検証用端末の概要
- Android 7.0 スマートフォン(以後Androidスマホと呼ぶ)
- Localcastアプリ
検証用Windows端末の概要
- Windows 10 Home Fall Creators Update 日本語版(以後Windows 10と呼ぶ)
- Comodo Internet Security
- 固定IPアドレス
ネットワーク構成の概要
- auひかりの貸し出しルーター使用
- ルーターからDHCP付与 64個まで
- ネットワークハブ使用
- NEC系 ホーム用 AP2台使用
インターネットにつながらないけどローカルネットワークは接続できるという症状
以下症状の概要
- Localcastアプリ上からDLNAサーバーが表示されない(Androidスマホ)。
- Windows 10上のWindows Media PlayerからはDLNAサーバーへはアクセスできる。
- Windows 10上からはDLNAサーバー上にあるファイルサーバーへはアクセスできる。
- DLNAサーバー上のEdgeブラウザーからインターネットへはアクセスできない。
- DLNAサーバー上からWindows 10へはアクセスできる。
DLNAサーバーの問題解決まで
- DLNAサーバーのWindows 10 Proを再起動 → 症状の改善にならず。
- ルーターの再起動 → 症状の改善にならず
- DLNAサーバー上のネットワークアダプターを固定IPからDHCPクライアントに戻し、再起動 → インターネットに繋がる。
- DLNAサーバー上にてipconfigにてIPアドレスを調べる → 192.168.0.7というローカルIPが付与されている。
- DLNAサーバーをDHCPクライアントモードから固定IPに再度戻す → 再度インターネットにつながらない症状になる。
- ipconfigにてIPアドレスを調べる。 → 169.x.x.xの面倒なIPアドレスモードになってしまう。
- ipconfig /allにてIPアドレスを調べる。 → 169.x.x.xの箇所が優先モードになっており、固定IPの192.168.0.5が重複と書かれている。
- arp -aにて他に同じIPアドレスが付与されているかを調べるとヒット。MACアドレスからベンダーを調べるとAndroidスマホのベンダーがヒット。
- AndroidスマホでIPアドレスを調べてみると見事ヒット。
- DLNAサーバーのIPアドレスを100個目以降に設定。 → DLNAサーバー上からインターネットにつながるようになり、Androidスマホ上からもDLNAサーバーが見えてつながるようになった。
なぜこのような問題が起きたのか?
DLNAサーバーは24時間365日稼働しているわけではない。
また、スマホも外出すればWIFIから接続が切れてローカルLANのDHCPからも開放されてしまう。
そこでスマホが先に家に帰ってきて運悪く同じIPアドレスで設定しているDLNAサーバーと同じIPアドレスになってしまった。
また、ルーターがDHCPサーバーの役目を行っているが、最初の64個まで付与される仕組みになっており、ルーターが192.168.0.1なので実質的には192.168.0.65まではサーバーとして使用する場合は使わないようにした方が良いだろう。
従って安全を期して & わかりやすくするために192.168.0.100以降のIPアドレスを固定IPに充てるといいと思う。
検証はしていないが、かってな考察としてLocalcastアプリはIPv4でしか動作が考慮されておらず、DLNAサーバー側ではIPv4のIPアドレスが重複していたのでIPv6でほかの機器とつながっていたと思われる。
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