アニメや漫画では主人公やサブキャラが力を封印されていて一般の人と同等、もしくは一般人より力がない状態のキャラっていますよね。
一般の消費者が買える外付けHDDもたまにそういうものが混じっている時があります。
ただし、誰しも通常は購入した内蔵または外付けHDDは最初から最高のパフォーマンスを引き出していると思うでしょう。
パフォーマンスが封印されているドライブ
- Seagate Backup Plus Desktop Drive
- モデル:SRD00F2
- 殻割り後の中身のHDDのモデルはST5000DM000
- 容量:5000GB/5TB
- 下記計測情報は外付けHDDとしてそのまま出荷状態のものを使っています。
このHDDはパフォーマンスが何故か封印されています。
最初のRead 34MB/s と Write 27MB/sのところ、本来ならば160MB/sくらいはほしいところです。
外付けHDDを殻割りし、内蔵HDDとしてつなぐと
このサイトに載せている事は全て自己責任にて行ってくださいと明記していますが、一応注意喚起のため改めて、自己責任で行ってください。
外付けHDDを殻割りして中身のHDDを取り出す行為は殆どの場合メーカーの保証を無くしてしまいます。また、外付けHDDを分解する時に誤って傷つけてはいけないところを傷つけてしまった場合、HDDが二度と使えなくなってしまう可能性がありますので自己責任で全て行ってください。
- マザーボードのSATA 0ポート(マザーボードによってはSATA1ポート)に内蔵HDDとして接続
通常は外付けHDDの中身を内蔵HDDとしてつないだとしても問題なく同じ状態で表示されるものです。しかし、ディスクの管理を開いてみると、おかしな状態になっています。
ただし、現状のままだとディスクのベンチができない。
なので、もし中身を消去してもよいのならここでフォーマットしてしまいましょう。
しかし、もしまだ中身が入っているなら外付けHDDとしてもとに戻し、中身を別のHDDなどに全てコピーし、再度分解し、内蔵HDDとして認識させ、HDDをフォーマットしましょう。
フォーマットはWindows付属の「ディスクの管理」からでも良いし、違うフォーマット可能なソフトでもOKです。
1. 内蔵ディスクとしてHDDをフォーマット後
結果は驚くべきことにREAD/WRITEがもともとは34MB/sと27MB/sだったのが、189MB/sと177MB/sに速度がアップしているでは有りませんか!

内蔵ディスクとしてHDD NTFSを全フォーマット後

購入時のままの外付けHDDとしての値
2. HDDをKURO DACHI/ONEでUSB3.0接続の外付けにすると
正常に普通のHDDとして認識される。

ディスクの管理で見たところ4657.53GBとして認識されていた。

CrystalDiskMarkで計測すると内蔵HDDとして認識するより良い値がでた。
3. 元の外付けHDDとして接続した場合

うん?あれ、4657.53GBとしてさっきまで認識されていたのに、元サヤにもとしたら16384.00GBと認識された。
さらに、testdiskで調べてみると、Bad Sector Countとして認識される。
さらにさらにdiskpartで調べると、

ディスクとしては4657GBとして認識されるが、パーティションとしては15TBという意味不明な容量が表示されている。
個人的に5TBのHDD買って中身が15TB分フルに使えるのならな~んも文句は無いですが実際にはそんなに詰め込めない。
中国製のUSBメモリーで中身が2TBと謳っているのに実際には容量がそんなに無いやつの反対バージョンみたいなものですかね。
ここからさらに「ディスクの管理」でフォーマットして見ると今度はしっかりと4657GBとして認識された。
さらにCrystalDiskMarkで計測してみる。
4. さらに再度分解しKURO DACHI/ONEに接続した場合
まずはWindowsの「ディスクの管理」でみると、
よくわからない状態になっている。
testdiskで見ると、KURO DACHI/ONEがJMicron Genericと表示されているが、
さらにすすむと、
Bad Sector Countと表示されている。
Windowsのdiskpartで見ると、以下のような感じ。
結論
外付けHDDはものにもよると思いますが、メーカー物の外付けHDDは独自の設計を行っていることが多いので気をつけて使うべきでしょう。
今回のSeagateの外付けHDDに関してはもしUSB-SATAの基盤が壊れた場合、同じ型番、今回の件では
- Seagate Backup Plus Desktop Drive
- モデル:SRD00F2
の基盤を持ってくれば再度Windowsに正常に認識されるかもしれないが、違う外付け認識デバイス、例えばKURO DACHI/ONEや内蔵HDDとして直接SATA接続した場合はHDDの中に入っているデータは救い出せないかもしれないのでこの様な外付けHDDを使用するのは危険でしょう。
さらに、今回は
外付け(Seagate SRD00F2) → 内蔵HDD SATA接続 → 外付け(KURO DACHI/ONE)→ 外付け(Seagate SRD00F2)→ 外付け(KURO DACHI/ONE)といろいろとあっちに接続、こっちに接続と行ったが、やはり安定して接続できるHDDでないと最悪の自体を想定した場合を考えるとそのまま外付けHDDのケースとしてSeagate SRD00F2は使いづらいので個人的にSeagate製として売っているものは個人的に避けるようにしている。
なお、amazonや米国bestbuy等で売っている下記は
- WD 10TB Elements Desktop Hard Drive – USB 3.0 – WDBWLG0100HBK-NESN
- WD – Easystore 12TB External USB 3.0 Hard Drive – Black
分解し、HDDを内蔵HDDとして接続してもKURO DACHI/ONEを通して接続しても、物の外付けHDDの箱に戻してもWindowsの「ディスクの管理」で見るとどれも同じに表示されるので個人的にWD製は好きですね。
悪用厳禁?簡易セキュリティー?
大容量HDDを運搬する時に簡単に中身を見られたくなかったら逆の発想でこの外付けHDDを使うのもいいかもしれない。
ここで検証したSeagate SRD00F2のUSB-SATA変換器を通してフォーマットし、データを入れたHDDは、HDD単体でマザーボード直結や他のUSB-SATA変換器を使った場合は正常に表示されない。つまりはデータを読み取れない。
もちろんデータリカバリーを行えばデータは見つけることができるが、一見してこのSeagate SRD00F2のUSB-SATA変換器の事をしらない人にとってこの変換器を通していなければ、通常は使えないHDD、もしくは壊れたHDDにしか見えないのだから。
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