Windows 7 PCがいきなり遅くなる原因

Windows 7 PCをまだまだ使っている所は多いでしょう。
昨日までWindows 7 PCが問題なく動作していたのに今日きたらいきなり遅くなっていたという問題があったりします。または、最近遅くなったと感じたり。

この記事はWindows 7とタイトルで明記していますが、Windows XP、Vista、7、8、10とどのWindows OSでも当てはまります。遅くなる要因はWindowsを使っている場合、常に原因は同じです。

また、Windowsが遅い原因を追究する事もここでは行っていきます。

目次

Windows 7 PCが遅くなる要因

原因は様々ですが、大体以下に集約されます。

  1. 一度も買ってからクリーンインストールをしていない
  2. Microsoftからのパッチで遅くなった
  3. 遅くなったと思っているだけ
  4. クリプトマイニング マルウェアに感染
  5. HDD/SSDが死にかけている
  6. もとからPCが遅いのかもしれない

一度も買ってからクリーンインストールをしていない

これはWindows 3.xの大昔から同じですが、できれば1年に一度はWindowsをクリーンインストールするとPCが早くなったりします。

人間でいえば朝から晩までブラックな環境で休まず仕事をしていて効率がすごく下がっている状態です。そういう状態の人をマッサージ、スパ、眼精疲労をとり、十分な休息をやってあげると身体と脳が休まり良い状態になったりします。クリーンインストールとはそういう感じです。

Microsoftからのパッチで遅くなった

最近だとSpectre/MeltdownのパッチがWindowsアップデートで送られてきてそのPCが遅くなったという事はあり得ます。4GB以下のRAMを搭載しているPCでは結構顕著に遅くなったりするという事も色々と報告されていたりします。

また、2008年ころ買ったパソコンではスペクターのパッチで顕著に遅くなることが確認されています。

遅くなったと思っているだけ

会社で隣の人が新しいWindows 10にアップグレードしたり、新しいPCが導入されたけど、自分のPCは古いまま。そういうときにユーザーからクレームが着たりします。

問題はそのWindows 7 PCが遅くなったのではなく、「もとから遅い」けどだましだまし使っていたという事。でも、次の日来たら隣の人のPCがなんか新しくなっていて動作が軽快になっていたりしてなんで自分だけ古いPC使わされているんだろうということもあります。新しいパソコンを購入するか、クリーンインストールして取らうことをおすすめします。

クリプトマイニング マルウェアに感染

対策を十分にしていないPCでインターネットのサイトをみたら感染したり、勝手に何かしらのファイルをダウンロードして開いたりして感染するというのが感染方法ですが、そういうPCを使っている場合に近年では仮想通貨マイニングの被害にあったりします。

このクリプトマイニング(cryptominer) マルウェアに感染するというのは悪意あるプログラムがPCにインストールされるというものです。世の中のたくさんの人が勘違いしていますが、これはインターネットのサイトを閲覧して仮想通貨の採掘に利用されるのとは違うものです。

感染源の特定は難しいものではなく、タスクマネージャーを開きCPUの利用率が高いソフトをメモって、終了させ、そのメモったソフトをPC内から駆除すればよいというものです。

HDD/SSDが死にかけている

経験上HDDが死にかけている場合、PCが非常に遅くなったりよくわからない強制終了やエラーが頻発します。

これはすぐさま新しいHDDに入れ替えなければいけない問題です。

Speccy等HDDのSMART情報を調べられるソフトで調べるといいでしょう。

もとからPCが遅いのかもしれない

CPUスコアで最低でも4000はない場合、基本的に最初から遅いPCと認識しなくてはいけない。

CPUスコアとはPassmarkのスコアであり、CPUの型番の数字の事を指してはいない。
例:Intel Celeron 3855U @ 1.60GHzはCPUスコアが1673です。
この場合の型番はCeleron3855Uとなります。
基本的にノートパソコンでCPUの型番にix-xxxxU、Atom、Celeron、 Nxxxx、Core2Duo、Core2Quadなどと記載されているのは現在では遅いPCの代表格。ただし、簡単なオフィス文書や動画を見るくらいなら問題はほとんどないはず。

もし、動画編集をするなら最低でもCPUスコア9000以上は欲しいところです。例:Core i7-3770など。i7-3770Sやi7-3770Tは除く。

なので、もし、CPUスコアが4000以下のパソコン(デスクトップでもノートパソコンでも)で重い処理をしようとする場合、明らかに無理強いをさせていますので良いデスクトップ系のパソコンを買ってください。2019年4月現在、そういうパソコンだと新品で大体最低15万ほどはしますが、中古でi7-3770あたりのCPUを積んでいるのなら追加でSSD入れても5万はしないはず。

Windows PCが遅くならない為の対策

色々とありますが、以下に大体集約できると思います。

  1. Windowsをクリーンインストールしなおす
  2. バックアップイメージがあるならそのイメージから復元しなおす
  3. 新しいHDDやSSDに入れ替える
  4. イベントログを見て頻発しているエラーを特定し、対処する
  5. 新しいPCを買う

Windows 7をクリーンインストールしなおす

Windowsはやはりクリーンインストールしなおすのが一番良いですね。本当に。

クリーンインストールをすることで今までPCを遅くしていた「しがらみ(原因)」とおさらばできるので。IT管理者の場合これを非常にめんどくさがる人もいます。なんせ色々と手間暇がかかるので。

また、HDDをSSDに入れ替えたときに古いHDDの中身をクローン(コピー)してSSDにした場合、遅いPCの遺産を受け継いでいますので、できれば新しくWindowsを入れ直した方が良いです。古いPCを頑張って早くしようとしてもクリーンインストールしたWindowsにはかないません。

Windowsの素の速さ及び体感速度:

クリーンインストール>>>>>メーカー出荷状態のPC>>>>>長年使っているPC

クローン vs. クリーンインストールの手間暇と最終的な満足度:

クローンしたWindowsはまず最初にクローンが成功していると思えても最初の作動時かしばらくしてから0xc0000225などのブルースクリーンのエラーがでて先に進めなくなりますので、大体の場合はそこの復旧から始めます。これは慣れていれば5分とかかりません。

次にクローン元(HDDの時)で問題なくWindowsが動いていてくれたらよいのですが、そういうわけでもない場合は、様々なエラー処理や快適さの追求を行わなければなりません。これが意外と時間がかかります。企業のIT管理者であれば多忙な日々を行っているわけですからそんな事をする余裕はありません。Windowsのエラー処理ほど時間の無駄はありませんので。

クリーンインストールをした場合、Windowsのインストール、必要なソフトウェアのインストールと各種セットアップが必要になります。これはリースでPCを借りたときも企業に合わせう設定をしなくてはいけないので必ず通る道ですが、大量のPCを一気にセットアップする場合は流れ作業なので時間がかかっても全てセットアップを済ます事ができるので楽です。しかも、新規にインストールしたWindowsですのでエラーもよほどハードウェアと相性が悪いわけでなければ問題は起こしません。

したがって、最終的な満足度はクリーンインストールをしたPCの方が高くなります。

結論的には一台のPCでも大量のPCでも変わりはありません。

バックアップイメージがあるならそのイメージから復元しなおす

最近のメーカー製PCではHDD内に初期に初期出荷されたときのリカバリーイメージが入っていたりするので必要なファイルを全て救出したあとにリカバリーを試してみるとPCが正常な状態に戻っていたりします。

問題点としては、そのリカバリーイメージにはメーカー製PCの場合不必要なソフトウェアが大量にインストールされている状態であったりしますのでそれらをアンインストールする作業が結構時間がかかったりします。

新しいHDDやSSDに入れ替える

PCが不調な時はHDDの故障を疑うのも一つの手です。もしHDDに不調がきたしていたりする時、エベントログにも大量にHDD関連のエラーが出ていますので。

それ以外でなぜ現在のHDDを新しいHDDやSSDに換装するかというと、HDDも時間が経つにつれてより良いものになっているからです。もちろん、一般的な総務的なものでワードやエクセルを使う程度なら多少PCが遅くなっても問題にはならないでしょうが、現在使用しているHDDをSSDに換装すると体感速度が速くなって新しいPCを買ったくらいに思えます。

一つ問題点としてHDDをSSDにクローンする場合は容量の問題に気を付けましょう。また、HDDからSSDにクローンしたときによく皆がはまるのが0xc00000225というエラーです。詳しくは下記を参考にして対処しましょう。

https://thejuraku.com/pc/?p=1320

イベントログを見て頻発しているエラーを特定し、対処する

IT管理者でイベントログを見たことが無い人はいないと思いますが、もしそうならIT管理者として今までどうやって生きてきたのか知りたいものです。とはいえ、PCが不調でイベントログを始めてみた場合、エラーが頻発していることが多々あります。上から下まで赤く表示されていたりするので知らないと怖いですよね。

最近のWindows 10では将来的にインストールされるであろうコンポーネントに対して既にその機能を使おうとしてエラーが出ていることがありますがそういうものは無視して大丈夫です。なぜなら対処の使用がないので。

新しいPCを買う

新しいPCを買えば基本的には古いPCよりは早くなります。

しかし、新しいPCと予算もありますし、その予算内で新しいPCを買おうものなら必然的に安い遅いPCになりがちです。企業ならIT関係のプロが常駐している仕事場もあるでしょうからメーカーからPCを買うよりITプロに予算内で作れるPCをBTOでしてもらった方が良いものが出来上がることが多いです。

BTOで作るメリット

どっかの業者に頼んでBTOで作るのならばメーカーPCを買うのとほとんど変わらないのでやめときましょう。企業でBTOで作るメリットといえば、メーカーPCでインストールされている余計なソフト等が一切インストールされていないということになります。また、必要ではないコンポーネントを省くことができるということです。

省電力をメインに考えて作られるPCであればマザーボード上から不必要な回路に対しての電源カット等ができるものもあります。これはセキュリティー上のリスクをやり方によっては減らす事もできるものです。

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