ドメインの移管作業(Network Solutionsからnamecheapの場合)

ドメインを移管すると聞いて初めての人は移管とは何ぞやと思うでしょう。ドメインの移管(移動)作業とはドメインが現在所属する会社(レジストラ)から他社(他のレジストラ)へ移ることです。

今回はNetwork Solutionsからnamecheapというレジストラへドメインを移管する作業を行いました。その一部始終の記録です。

人が転職するのと同じように、会社から会社へ人が移動する、スムーズにいく場合もあれば難航する場合もあるでしょう、例え間違いのない決まった手続きを行ったとしても。

目次

レジストラとは

Network Solutionsとは

世界トップ5に入るレジストラでレンタルサーバー等の事業も行っている。2008年ころまではまだ良い方であったが、それ以後は巨大組織特有の病気に拍車がかかっている形で顧客サービスの低下等が目立つ。ドメインレジストラとして1991年からアメリカ国防情報システム局の下請けとして始め、当初はドメインを無料で配っていたみたいだ。その後、独占的な地位を利用して他のレジストラやレンタルサーバー業者よりも高い値段で顧客にサービスを売っているが、残念ながらサービスの質は他の低料金の企業より劣っており、現在に至る。

Network Solutionsはレジストラ企業としては老舗だが企業として行っている業務について悪評が目立つ。悪評の一つとして不特定多数のユーザーにドメインが取得可能かどうかを検索できるようにしているが、同社で検索したものはNetwork Solutionsが勝手にドメインを取得し、ユーザーが再度ドメインに空きがあるかを検索したときは既に取得済となっている。この自動取得は4~5日間はどのレジストラによってもリザーブする事が可能となっているが、Network Solutionsはこれを逆手に取り、ユーザーにほかのレジストラで登録をさせないようにしていると紙面で大批判されている。一応2008年頃にそのような事はしないとNetwork Solutions側は言っていたが未だにその悪評は有名であり同社のブランドを傷づける一因となっている。

個人的な批評

10年間ほどNetwork Solutionsを使用しているが速度面では非常に遅い部類に入り、かかる費用は無駄に高い。初期登録時にはクーポンや特別な時期を選べばそれなりに安くドメインの購入やレンタルサーバーを契約できるがそれはどこの事業者も同じ。しかし、更新料が偉く高い。非常に高い。馬鹿高い。また、他社では更新が更新期限の数日前から1か月前なのに対してNetwork Solutionsは2か月前から行おうとする。おそらくそろそろ更新月だろうと思っているユーザーがコンパネにログインして確かめると既に高い値段で更新されていたと気づいたり、いきなり馬鹿高いわけのわからない費用がクレジットカードに請求されていたりするのをみて初めて気づくユーザーも多いのではないだろうか。

FTP転送速度(U/D):Network SolutionsでFTP接続し、ファイルをダウンロードしようとすると最大転送速度が250KB前後しかできない。しかし、mixhost等では一瞬でダウンロードが終わってしまうので速度計測がしっかりとできなかったがmixhostでのダウンロード速度は16.6MBとは確認できた。転送速度だけで言えば約70倍の差がある。

ウェブサイト閲覧:phpとMySQLを使ったウェブサイトはデータベースの速度が非常に遅かったためにページがロードするまでに非常に時間がかかった。2018年現在は良くはなったが、やはり他社と比べると費用対効果は低め。

コントロールパネル:Cpanelではない独自のコンパネを使用しており、2008年頃はまずまず使い易かった。しかし、GUIのアップデートをしてから何をするには時間がかかったり、近年では通常使えるコンパネからのファイルマネージャーが「存在しません!」とかのエラーページになったりと困った事になっていた。もちろんその旨を問い合わせ直してもらいたかったが、結局ファイルマネージャーが使えなくなってから年々も経った今も問題は修正されておらず、使えないままだ。Network Solutionsのコンパネの使いにくさはお名前.comの上を行きます。昔のNetwork Solutionsのコンパネはお名前.comのコンパネよりは使い易かったですね。

良いところといえば、、、特にない。他社と比較すればするほどNetwork Solutions社の悪いところが目立ってしまうので業界トップ5に入るとするところを初心者に上手くアピールし売りつけよくわかっていないユーザーに対して高い更新料等を請求するという手口で儲けている。う~ん、マジで良いところがない。

namecheapとは

namecheapは2000年ころからあり、名前の通り安さを売りにしているレジストラである。ここ数年はレンタルサーバー事業にも力を入れていたりし、ドメイン登録業者の中では選ばれることが多い。

ウェブサイトのGUI等も簡潔で使い易く無駄な広告もなく、簡単に、スムーズに必要な作業が行えて素晴らしい。

悪いところは特になく、良いところしか今のところ目立つところがない。個人的にはmuumuu-domainと同じ感じの立ち位置な会社でしょうかね。

ドメインの移管作業の大まかな流れ
どのレジストラからレジストラへドメインの移管作業を行うにしても基本的には同じ事をします。

A. 移管先で行う事

A-1. アカウント登録

アカウントがないことにはドメインを移管先のレジストラに登録できないのでアカウントを作りましょう。

A-2. 移管されるドメインの登録

移管されるドメイン、例:ikandomain.com の場合、移管申請やTransfer a Domain等でドメイン名を入力するところから始まります。

A-3. 移管されるドメインのAuth Codeの入力

移管申請をするときに移管元レジストラからAuth Codeをもらわないといけないので移管元レジストラで申請しておきましょう。

A-4. 移管を待つ

Auth Codeを入力してから新しいレジストラ(移管先)にドメインが移動するまで数分から数日かかります。この時間の差は移管元レジストラが行っている施策です。

B. 移管元で行う事

B-1. 移管するドメインのAuth Codeの申請

ドメインを移動したい場合は早めに申請しておきましょう。Auth Codeをもらうまでに数分から数日かかるレジストラがあります。

B-2. 移管するドメインが移管されるのを待つ(リリースされる)

移管先レジストラにドメインが移動するまでに数分から数日間かかります。

レジストラ毎にある癖

基本的に「癖」という名の単語は「厄介」という単語がつきものですが、以下のようなものがある。

Auth Code取得までにかかる時間

Network Solutionsの場合、Auth Codeをもらうまでに4日間は必ずかかりますが、電話で早く送ってくれと言えば数時間以内には送ってきます。

お名前.comでは1秒足らずで管理画面内ですぐに表示できるので親切です。

ムームードメインでは管理画面内から何個かステップを踏んだ後にできますが、少々めんどくさい程度ですね。

Auth Code入力から実際に移管されるまでの時間

Network Solutionsの場合は申請から最低でも4日~8日はかかります。Network Solutionsで通常のやり方でそのまましたがうと2週間もかかってしまう可能性もあり非常にイライラする期間です。

また、このドメインが新しいレジストラにリリースされるまで4~8日かかると言いましたが、電話でNetwork Solutionsに問合せす事で多少は早める事ができます。ただしNetwork Solutionsの場合は顧客=カモと思っているところがありますので既に送ったAuth Codeをまた送ってきたりと時間稼ぎをしています。

レジストラ業者が何故ドメインをリリースさせたくないか。彼らの言い分ではセキュリティーの為だと言います。これは悪意ある第三者が勝手に他社・他者のドメインを乗っ取る事ができる為、Auth Codeを申請された時点で顧客にEメールで連絡を取り、現在移管申請されていますと知らせてきたりするためです。もちろん移管申請されていたりしてもその期間に移管申請をキャンセルすれば悪意ある第三者がドメインをハイジャックしようとしていても阻止することが顧客側からできる為です。

では、顧客側からの意見として移管申請したのだから早く移管作業をしてくれと思います。こちらも暇ではないのですからね。

管理画面の問題

Network Solutionsではドメインの管理画面からAuth Codeを申請したりドメインロック機能を有効化・無効化できます。しかし、Auth Codeを申請したり、ドメインロックを無効化したいのにわざわざ小さいフォントで文字の中に埋めてあるような感じでユーザーに見つけにくくしています。普通にボタン形式とかテキストでもわかりやすく表示すればよいのにと思いますね。

namecheapではそのような不正・不快な事は一切ないので解りやすく良いですね。

お名前.comではAuth Codeを申請するまでもなくコンパネからAuth Codeの表示ボタンがあるのでそこをクリックすればすぐに表示されますので親切なつくりです。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 参考にさせていただいています。

    Network Solutionsに、電話でAuth Codeの催促をしたいのですが、
    電話番号は
    +1-800-779-4903
    で合っているでしょうか?

    LINE OUT FREEでかけようとすると番号が間違っていると出てしまいます…
    何かご存知でしたら教えてください。
    よろしくお願いします。

    • けいこさんこんにちわ。
      スパムに入っていましたの返信が遅れましたが既に解決してしまったでしょうか?
      Network Solutionsへの電話番号はトップページに書かれている1-866-908-3442が代表番号になっています。

      あとは、下記URLにそれぞれの部署の電話番号が記載されています。
      https://www.networksolutions.com/contact/index.jsp

      なお、ドメインに関しては上記URLの一番上にかかれている1-888-642-0209へ電話するのが良いでしょう。

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