さて、最近KB2686509というマイクロソフト社のパッチが色々と問題にこの一ヶ月ほどなっていたのでその記事を前に書いたが、Windows 98からWindows XPへアップグレードしたPCで問題になるのが一部あったので、何をバカな事を思ったのか、Windows 98を久しぶりにインストールして見ることにした。
本来なら実機にそのままOSをインストールしたいのだが、それだと色々と用意が面倒なので、VirtualBox上で試して見ること。
方法は以下の通り、
- Windows 98 SEを初期OSとしてインストール
- Windows XP Proへアップグレード
- Windows Vista Businessへアップグレード
- Windows 7 Proへアップグレード
- Windows 8 Preview Releaseへアップグレード
なお、中身はまっさらな状態のままOSのアップグレードは進行し、必要最低限のアップグレード元のOSの要求した受け付けていない。また、オフィスのインストール等はしておらず、ゴミファイル等アップグレード時に生じるものもそのままにしてある。また、Windows 2000とWindows Meは省いています。
Windows 98 Second EditionをVirtualBoxへインストール。
以下VirtualBoxにて用意した環境
- HDD:30GB
- メモリー:1GB
- その他デフォルト
Windows 98 SEにかかったインストール時間は4時間ほど。なんか長かった~。
インストール後、動作が非常にもっさりしていたので、VirtualBox Additionsをいれて快適に使用とおもったらインストールできず、Oracleのサイトを見たところ、Windows 98はサポートしていないとのこと。
Windows 98 SEからWindows XP Professionalへアップグレード
VirtualBoxの環境は一切変更なし。
アップグレード時間、これも3~4時間程かかった!
また、アップグレード後にVirtualBox Additionsをインストール使用としたところ、なぜかインストールできず、そのままほっといたが、Vistaへアップグレードの際にSP2以上で無いとVista アップグレードセットアップにダメだといわれたので、XP SP3にしたところ、VirtualBox Additionsのインストール画面が表示できた。しかし、インストールせず。
Windows XP ProfessionalからWindows Vista Businessへアップグレード
Virtualbox等での環境の変更は一切無し。
しかし、Windows XP SP0のままではだめだとVistaセットアップにいわれるので、SP3へ。更に、HDDがFAT32のままではだめだといわれるのでNTFSへHDDのファイルシステムを変更。変更は以下の通りに簡単に行える。
[shell]convert c: /FS:NTFS[/shell]
もちろんCドライブはOSが使用しているので再起動しなければならない。
Vista Businessへのアップグレード時間はおよそ2時間ほど。
Windows Vista BusinessからWindows 7 Ultimateへアップグレード
Virtualbox等での環境の変更は一切無し。
Windows 7はWindows Vistaからのアップグレードだと最低でもSP1は入れておかないと行けないらしいので、最新のSP2までではなく、アップグレードに必要なSP1だけしかアップデートは入れませんでした。
アップグレードの時間はおよそ1時間30分。
ここではバーチャルマシンのHDDを見たところ、サイズが格段に上がっていた。Vista重いわけですね、Microsoftより既に存在しないパッケージ扱いですし。
最後に!Windows 7 UltimateからWindows 8 Release Previewへアップグレード!
Virtualbox等での環境の変更は一切無し。
Windows 7 Ultimateは既にSP1が適用状態のメディアであったため、RTM版から直接アップグレード出来るのかは不明。
アップグレードの時間はおよそ1時間。
ここではバーチャルマシンのHDDを見たところ、サイズが格段に上がっていた。Vista重いわけですね、Microsoftより既に存在しないパッケージ扱いですし。
総評として、VirtualBoxのVM内であったが、Windows 98のインストールが一番時間がかかった。
次に、Windows 98からWindows XPが時間がかかり、Windowsもバージョンが上がるに連れてアップグレードにかかる時間が減ったのは感心した。
Step | アップグレード元 | アップグレード先 | アップグレードにかかった所要時間 | VM サイズ |
---|---|---|---|---|
1 | OS無し | Windows 98 Second Edition | 5時間 | 236 MB |
2 | Windows 98 SE | Windows XP Professional | 3~4時間 | 1.77 GB |
3 | Windows XP Pro SP3 | Windows Vista Business RTM | 2時間 | 11.3 GB |
4 | Windows Vista Business SP1 | Windows 7 Ultimate | 1時間30分 | 19.1 GB |
5 | Windows 7 Ultimate | Windows 8 Release Preview | 1時間 | 23 GB |
上記表のStep 1~4はCore 2 Duo E4300 1.8GHz、3.25GB RAM (VM割り当て全OS1GB)VT-x/AMD-V無し
Step 5はCore2Quad 、2GB RAM(VM割り当て1GB)VT-x/AMD-V有り
VMサイズ:ヴァーチャルマシンがインストールされているフォルダーの全容量です。VMフォルダーのコンテンツは以下の形式です。
- Logs/VBox.log
- (VM名).vbox
- (VM名).vbox-prev
- (VM名).vmdk / .vdi
ちなみに、ユーザーのインストールの方法でインストール容量は変わりますが、7zで最大圧縮した時のサイズは以下でした!
アップグレード先 | VMサイズ | 7zで最大圧縮時のVMのサイズ |
---|---|---|
Windows 98 Second Edition | 236 MB | 62.5 MB |
Windows XP Professional SP1 | 1.77 GB | 765 MB |
Windows XP Professional SP3 | 1.20 GB | |
Windows Vista Business RTM | 11.3 GB | 5.55 GB |
Windows Vista Business SP1 | 12.08 GB | 4.49 GB |
Windows 7 Ultimate | 19.11 GB | 6.26GB |
Windows 8 Release Preview | 23 GB | 6.95 GB |
補足ですが、Windows XPをSP3にした時に一度Windows フォルダーの中にあるService PackフォルダーとSoftwareDistributionフォルダーを削除してから進めてしまいましたが、他のアップデートやアップグレード時に残されるテンポラリーファイル等はそのままにしてあるため、このようにVMのサイズが膨らんだと考えられます。
もし、不要なテンポラリーファイルやフォルダーを削除しながらアップデート、アップグレードをした場合、どの様なサイズにVMがなるかはやってないのですが、
本当はWindows 1.0から順にアップグレードをやってみたかったけど、そもそも手元になかったのでできませんでした。
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